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【日本歯科新聞】さじかげん(185)「リモコンの電池」

和田 弘毅 

 生活に必要なエアコン、テレビ、除湿器、デジカメ、補聴器、DVDプレーヤーなど、さまざまなものがリモコンで操作できる時代となった。いかにも便利であるが、本体とは離れているため、別途リモコンの設置場所が必要となる。そうしないと、置き忘れた携帯電話と一緒で「どこへ行った」、「ない。ない」と探し回る羽目になる。そうした事態を防ぐために各種リモコンをきれいに陳列して生活している人もいる。

 ある時、数年以上固定していたエアコンのリモコンを見ると、色がとても見づらく表示がはっきりしない。「不便なリモコン」、「不正確なリモコン」と思いながらも、本体が使えるのをいいことにそのまま使い続けていると、ふとリモコンのディスプレイがカラーで点灯していないことに気付いた。そこで早速、新しい電池に交換してみると、今まで表示されていなかった字体が浮き彫りのように見事に出てきて見やすくなった。電池の消耗が原因だったのだ。

 人感センサーや自動掃除機能、空気清浄機能などエアコンも多機能に進化しているようだが、できるだけ上等のものをと思い購入しても、リモコンはまだ電池の消費量が表示されないまま。電池の目減りが一目で分かる携帯電話、スマホ、デジカメのディスプレイのような利便性や、今夏流行している携帯に便利な扇風機や冷却装置付きの作業服のようには進化していないようだ。

 我が国は、中国からの追い付け追い越せのパワーに今、タジタジしている。早く、安くを売りにする時代は過ぎた。補聴器は50万円でも100万円でも必要があればどんどん購入され、電池の消耗も表示される。

 計測器具の開発によって義歯や修復物の使用限度が分かるようになる日もそう遠くはないだろう。電池交換によって機能が回復するリモコンのように、目覚しい変貌を遂げるのを大いに期待したい。

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