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SUPER TECHNICIAN

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TECHNICIAN
スーパーテクニシャン(歯科技工士紹介)

中島 陽次

中島 陽次 Youji Nakazima

歯科技工士に個性はいらない

歯科技工士を目指したきっかけ

 私が高校生のころは就職氷河期と言われていました。進路選択の際、何も考えずに大学に進学するよりも、何か資格を取得したほうが将来安心だろうと考えました。進路のガイドブックで、求人倍率10倍以上と他にはない好条件の資格を見つけたのが歯科技工士という職業を知るきっかけでした。子どものころから学校では図工、家ではプラモデルやミニ四駆など、何か物を作ることが好きでした。歯科技工も既製品ではなく、患者さん一人一人に合わせた完全オーダーメイドであるため、常に違うものを作ることができ、いつまでも楽しく物づくりができるだろうと考えました。そして専門学校では白衣を着て授業を受けるため、白衣姿に憧れたのも理由の一つです(笑)。

入社当時の思い出

 私が入社したとき、名古屋ラボは新築移転の真っ最中でした。入社日には新しい社屋にまだ技工机がなく、一番初めの仕事は、小雨の降る中、ラボ内に技工机を搬入して並べたり、機械を設置することでした。しかし移転が終わると新品の物に囲まれながら仕事をすることができ、入社一年目から本当にラッキーだなと思いました。歯科技工所は石膏なども多く扱い、汚れやすい環境ではありますが、ピカピカの中で作業することはとても気持ちがいいものでした。

スーパーテクニシャンを目指したきっかけ

スーパーテクニシャンを目指したきっかけ

 入社試験の面接の際、のちに上司となる方から「5年後の目標は何ですか?」と質問され「誰にも真似できないような技術を身に着けることです」と答えたときに、「和田精密歯研にはスーパーテクニシャンという制度があるから目指すといいよ」と言われたことがきっかけです。また、スーパーテクニシャンは一般の社員と一目で違いがわかるように肩にSTと刺繍された赤いワッペンをつけることができ、私の憧れでした。自分で言うのもおかしいですが、学生時代から要領もよく、実技にも割と自信があったため、5年もあればなれるだろうと甘く考えていましたが、実際はなかなか簡単に手の届くものではありませんでした。今では赤ワッペンに袖を通す度に和田精密歯研のスーパーテクニシャンとして恥ずかしくない仕事をしなくてはと、毎日身を引き締めて仕事に取り組んでいます。

歯科技工士になってよかったと思う瞬間、エピソード

 これは全ての歯科技工士に共通することだと思いますが、やはり自分の製作した補綴物で患者さんが笑顔になることです。当社は歯科技工所であるため、普段は患者さんと直接顔を合わせることなく、歯科医院からお預かりした模型を相手に仕事をすることが多いです。しかし、歯科医院に直接出向き、患者さんを目の前に自分の作った補綴物がどのように機能しているかを見せていただくことがあります。現在は自費診療の補綴物を製作することがほとんどですが、治療費も高額なため、機能はもちろん、審美面でも患者さんの要求は必然と高くなります。その要求に答えられ、患者さんを笑顔にさせることができたときは、最高の気分になります。『どこを治療したかわからない!』これが歯科技工士に対する最高の褒め言葉だと思います。

さらなる目標、夢

 新入社員のときに教わり、今でも目標としていることがあります。
【歯科技工士に個性はいらない】
 世の中で「個性が大事」だと言われている時代に全く逆のことでした。詳しく話を聞くと、歯科技工とは患者さんの口腔内で機能する補綴物を作ることであるため、歯科技工士の個性を与えることは患者さんの個性を消すことになってしまいます。誰一人として同じ口腔内はなく、完全オーダーメイドである補綴物は患者さんの個性に合わせる必要があります。今後も一人ひとりの口腔内に調和し、機能する補綴物を提供していきたいと思います。

さらなる目標、夢

休日の過ごし方

休日の過ごし方

 休日は、我が家の愛犬シナモンと遊ぶことが多いです。社会人になり、なかなか運動する機会も減りましたが、一緒に散歩したり、ドッグランなどに行き、体をなるべく動かすようにしています。最近ではドッグカフェなど、犬と一緒に行けるお店も増え、よくネットで調べています。また、ペットには癒し効果もあるらしく、オキシトシンと呼ばれる癒しホルモンも分泌されるようです。毎日の仕事に励めるのもシナモンが大きく関わっているのかもしれません(笑)。学会やセミナー、講演会などもありますが、何もないときは仕事のことは忘れ、リフレッシュすることを心がけています。

後輩やこれから歯科技工士を目指す方々へメッセージ

【歯は噛むための道具ではなく、臓器の一部である】
 最近は歯科技工においてもデジタル化が進んできていますが、まだまだ人の手による作業も必要です。また、デジタル化が進んでも最終的に判断するのは歯科技工士です。患者さんから見れば新人の歯科技工士もベテランの歯科技工士も同じ一人の歯科技工士です。医療は日々進歩しており、常に新しい技術、知識が必要になりますが、患者さんが毎日当たり前のように美味しくご飯を食べ、生きていくためには必要不可欠な歯を製作することはとてもやりがいのある仕事だと思います。今後も共に『口福』を目指していきましょう!

PRODUCT 歯科技工物紹介

PORCELAIN WORK

PORCELAIN WORK

PROFILE プロフィール

中島 陽次

名古屋ラボ

中島 陽次(ナカジマ ヨウジ)

1983年
愛知県 出身
2004年
名古屋歯科医療専門学校卒業
2004年
和田精密歯研株式会社 入社
2019年
スーパーテクニシャン 認定

所属学会

  • 日本顎咬合学会

主な学会発表

2022年11月
『ユニバーサルシェードを間接法にて用いた症例』第40回日本顎咬合学会学術大会

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