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SUPER TECHNICIAN

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TECHNICIAN
スーパーテクニシャン(歯科技工士紹介)

湯沢 遼平

湯沢 遼平 Ryohei Yuzawa

アナログとデジタルの両方に、偏りなく向き合う

歯科技工士を目指したきっかけ

 祖父も父も歯科技工士で、祖父が開業したラボを父が継ぎ、現在も個人ラボを経営しています。創業60年を迎えており、当社と同じくらいの歴史があることがわかりました。昔ながらの個人ラボということもあり、父は毎日夜遅くまで仕事をしていました。その姿を子どものころから見ていましたが、仕事の愚痴を聞いたことは一度もなく、むしろ楽しそうに働いていました。そんな父の姿に興味を持ち、自然と「自分も父のような歯科技工士になりたい」と思うようになりました。
 現在も父の技術に追いつくことを目標に、日々努力を重ねています。

入社当時の思い出

 入社当初は模型・パターン部門に配属され、仕事量の多さに圧倒されながらも、毎日必死に業務をこなしていました。忙しさのあまり「なぜ新人の自分が」と不満を感じることもありましたが、今振り返ると、一年目ではなかなか任せてもらえないような仕事にも挑戦させてもらえており、恵まれた環境であったと思います。
 嬉しかった思い出として一番に思い浮かんだことは、入社初日、OJTトレーナーであった上司に、初めてのワックスアップを「湯沢くん、センスあるね!」と褒めてもらえたことです。学生のころは整った歯列模型でしかワックスアップをしたことがなく、実際の臨床に触れるのは初めてだったため不安を感じていました。そんな中での一言だったので、大きな自信につながりました。

スーパーテクニシャンを目指したきっかけ

スーパーテクニシャンを目指したきっかけ

 5年ほど前、大阪本社に転勤し、新たな仕事を覚えながら、全国から集まる難症例を任せてもらえるようになりました。初めは不安もありましたが、徐々に自分の技術に自信を持つことができました。そのころ、スーパーテクニシャンの下位資格であるチーフテクニシャンの試験を受け、無事に合格しました。それまでは人前に出るのが得意ではなく、与えられた仕事をただこなす日々でしたが、合格後は学会やセミナーにも積極的に参加するようになり、さらに学会誌への投稿や、学会、スタディグループでの口演発表など、社外活動にも積極的に取り組むようになりました。
 これらの経験を通じて「もっと上を目指したい!」という気持ちが強くなり、スーパーテクニシャンはただの憧れの存在ではなく、目指すべき存在へと変わりました。

歯科技工士になってよかったと思う瞬間、エピソードなど

 自分の技術が認められたと感じる瞬間が、何よりのやりがいです。ある先生から「2年前に担当してくれた湯沢さんにお願いしたい」と、私の仕事を覚えていてくれ、指名してくださった時は本当に嬉しかったです。難しい症例で、こちらからお願いしたことも受け入れてもらい「あの提案のおかげでうまくいった」と感謝の言葉をいただいたことも心に残っています。
 また、担当した症例について経過報告を手紙でいただくこともあり、信頼関係を築けた喜びを実感しています。こうした経験を重ねるたびに、歯科技工士になって良かったと思います。

さらなる目標、夢

 CADソフトによるデザインが当たり前になった今では、専門学校を卒業したばかりの新人でも、1週間もすれば簡単に歯を設計できるようになりました。さらに、当社でもAI CADの研究を進めており、歯科技工士の人材不足という業界の課題に対しても、新たな解決策を模索しています。
 しかし、デジタル技工がどれだけ進化しても、最終的な仕上げ作業には「画面」ではなく、「実物」を見てきた経験が大きな役割を果たします。アナログ技工の重要性がなくなることは決してありません。
 私は、アナログとデジタルの両方に偏りなく向き合える世代として、その架け橋となり、最新のデジタル技工の可能性を最大限に引き出していきたいと考えています。

さらなる目標、夢

休日の過ごし方

 学生時代にバドミントン部だったこともあり、今でも体を動かすのが好きです。社内でも有志でバドミントン部を立ち上げ、技工部だけでなく、営業や事務と部署をこえて参加しており、現在では10名ほど在籍しています。普段の業務では関わりの少ない人とも交流できるのが楽しみのひとつです。ただ最近では、バドミントンよりもバーベキューやタコパ、いちご狩りなどのイベントの方が盛り上がっています(笑)仕事とは違う時間を共有できるこの時間が、日々の活力につながっています。

後輩やこれから歯科技工士になる方々へメッセージ

 歯科技工士の仕事は、あまり表舞台に出ることはなく認知のされにくい仕事ですが、見えないところで患者さんの笑顔や生活を支える大切な役割を担っています。ときには悩んだり迷ったりすることもあるかもしれませんが、自分の技術が誰かの役に立ったと感じられる瞬間は、何にも代えがたい喜びがあります。
 歯科医師や歯科衛生士との信頼関係の中で、自分の提案が治療の成功につながることもあり、とてもやりがいを感じられます。歯科技工は決して楽な仕事ではありませんが、それ以上に得られるものがあると私は思っています。ぜひ誇りを持って歩んでいってください。

PRODUCT 歯科技工物紹介

CAD/CAM WORK

CAD/CAM WORK

PROFILE プロフィール

湯沢 遼平

大阪センター

湯沢 遼平(ユザワ リョウヘイ)

1992年
愛知県生まれ
2013年
東海歯科医療専門学校 卒業
2013年
和田精密歯研株式会社 入社
2021年
チーフテクニシャンに認定
2025年
スーパーテクニシャンに認定

所属学会

  • 日本デジタル歯科学会

主な論文発表

2021年
日本歯科技工学会雑誌 第42巻第2号 投稿 「チタン鋳造冠の現状」

主な学会発表

2023年
日本デジタル歯科学会第14回学術大会 一般口演発表「咬合崩壊した症例に対しデジタル技術を用いた義歯製作の一例」
2024年
日本デジタル歯科学会第15回学術大会 歯科技工作品コンペティション最優秀賞受賞 「私の顎骨と補綴治療」
2025年
日本デジタル歯科学会第16回学術大会 ポスター発表「下顎中切歯単独欠損に対するジルコニア接着ブリッジのデジタル対応症例」

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