SUPER
TECHNICIAN
スーパーテクニシャン(歯科技工士紹介)
熊坂 俊輝 Toshiki Kumasaka
歯科技工士を目指したきっかけ
漠然とですが、医療系の仕事に就きたいと思っていました。高校のとき、進路指導の先生に歯科技工士という職業を紹介してもらったことがきっかけです。
入社当時の思い出
当初は大阪本社勤務の予定でしたが、急遽、地元・札幌勤務となりました。まずクラウンブリッジ部門に配属され、パターン・フィットを担当していました。常に時間に追われていたので、当時15、6本取っていたパターンを一度にやろうとして、埋没してスプリングしたものを全部ワックスポットの中に落としてしまったという苦い思い出があります。
パターン・フィットを教えていただいた先輩はセラミックス担当の方でした。マージンの形態やクラウンにしても、論理的に、咬合面の解剖学的形態にのっとって厳しく指導してくださいました。
スーパーテクニシャンを目指したきっかけ
指導してもらっていた先輩が開業するということで退職され、突然、セラミックスの完成部門を私一人で担当することになりました。時間に追われ、品質よりもとにかく納品することだけを考えて仕事をしている状況でした。
そんな状況が続いていたときに、社内のスーパーテクニシャンの方が製作した技術的なサンプルを見せてもらう機会がありました。それを見て、やはり技術と知識を兼ね備えることによってスーパーテクニシャンは成立すると感じました。私もそれに向かって勉強することで知識を付けることができるのではないかと思い、挑戦しました。
歯科技工士になってよかったと思う瞬間、エピソード
セット時の立ち会いに行く機会が多いのですが、その際に、うまく患者さんのニーズに応えられ、患者さんが嬉しそうな顔をされるところを見るとよかったなと思いますね。
さらなる目標、夢
今はクラウンブリッジを中心に技工をしていますが、さらに技工全般の知識をつけた上で、先生方あるいは患者さんと接することができれば、もっと信頼性のある歯科技工士として活躍できるのではないか、そして当社にも貢献できるのではないかと思っています。
休日の過ごし方
最近は子どもの手もかからなくなったので、妻と二人でお茶でもしています・・・と言いたいところですが、実際のところは、夏は庭の草取り、冬は除雪といった平凡な日々を過ごしています。
後輩やこれから歯科技工士を目指す方々へメッセージ
立ち会いを通じてですが、患者さんの笑顔は最高です。その笑顔に向けて常に技術的にも知識的にも身につけていかないとなりません。
最近ではCAD/CAMが出てきて、機械にお任せという風潮もありますが、やはり口腔内はどれ一つ同じものがないので、口腔内歯列に合わせられる力というのを、歯科技工士である私たちが勉強して備えるものであると思います。それに向けて習得していってほしいと思います。
また、古い考えかもしれませんが、歯科技工士とは技術職であるという自覚を持ち、意識して技術を身に付けていかないといけないという意欲が欲しいですね。
PRODUCT 歯科技工物紹介
PORCELAIN WORK
PROFILE プロフィール
札幌センター
熊坂 俊輝(クマサカ トシキ)- 1967年
- 北海道出身
- 1988年
- 北海道歯科技術専門学校 卒業
- 1988年
- 和田精密歯研株式会社 入社
- 2007年
- スーパーテクニシャン 認定
資格
- 2009年
- JSOIインプラント専門歯科技工士 認定
所属学会
- 日本口腔インプラント学会
日本顎咬合学会
主な論文発表
- 2010年10月
- 『エレクトロフォーミングによるセラミック修復』 北海道歯科技工学術大会
- 2015年12月
- 『保険CAD/CAM冠について』 函館歯科医師会
- 2019年11月
- 『ジルコニアカスタムアバットを用いたインプラント補綴修復』 日本顎咬合学会
- 2020年10月
- 『ジルコニアを用いた上顎前歯部症例』 日本顎咬合学会
- 2022年11月
- 『Tiクラウンにおけるアナログ技工とデジタル技工の優位さの検証』 日本顎咬合学会