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【日本歯科新聞】さじかげん【番外編】「希望の歯 超歯」

鰐淵 正機
(和田精密歯研監査役)

 年末から年明けにかけて最新医療のニュースが立て続けに流れ、医科に素人の私も興味が湧いて調べてみた。その結果、再生医療や遺伝子医療などのバイオテクノロジーの現状をほんの少し知ることができた。

 日本歯科医師会のホームページ「テーマパーク8020」の「歯を失ったら」の中にある「再生医療の今とこれから」というページはとても分かりやすく解説されていて勉強になった。近い将来に歯髄や歯、歯周組織も再生可能になるだろう。故桑田正博先生は講義の中で「第3の歯は歯科技工士がつくる」とお話しされていたが、第4の歯は幹細胞が造ることになるのか…と夢が膨らむ。

 今はヘルスケアという言葉を頻繁に耳にする。将来の医療はスマホやウエアラブルデバイスを通じてAI診断が主流になるとも聞く。そうなればIT企業やこれまで医療に直接関係のなかった企業も自らの専門技術を応用して医科や歯科に関係してくるようになるのではないだろうか。もはや生体センサー内蔵の義歯で健康管理も夢ではなくなる可能性もある。その時に歯科技工はどう関わることになるかとふと頭をよぎるが、今は歯科技工士として確実に機能を再生する義歯をお届けすることが先だ。またコロナ禍でヘルスリテラシーという言葉も耳にする機会も増えた。補綴物には患者さんの日常のセルフケアにも役立てるという観点を加えることも大事になるのだろう。

 日歯ホームページの「歯と口に関する故事・熟語」というページで紹介されている「歯牙春色」は「朗らかに大笑いすること」を表すそうだ。雪国で春を待ちわびるこの時季に明るいイメージを感じて、この言葉を載せたかった。

 歯に悩みを持つ方々が笑えるような希望の歯、歯を超えた歯。“超歯”の誕生はそう遠い未来の話ではないのかもしれない。
(W/W)

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