SUPER
TECHNICIAN
スーパーテクニシャン(歯科技工士紹介)
吉次 範博 Norihiro Yoshitsugu
歯科技工士を目指したきっかけを教えてください。
もともとは当時看護師をしていた母親から「歯科技工士」の専門学校を進められたことがきっかけです。当時はアパレル業界など華やかな業種での就職も視野に入れていたこともありましたが、学校が福岡県下にあったこともあり、都会への憧れでなんとなく歯科技工士の道へ進学しました。
こんな感じの考えなので当然成績は全くダメで、担任の先生方にもご不便をかけた記憶しかありません。
スーパーテクニシャンを目指したきっかけを教えてください。
生産本部に着任して2年ほど経ったときに当時の生産本部長からCAD/CAM分野でスーパーテクニシャンの試験を受けてみないかと言われたことがきっかけです。
もともとスーパーテクニシャンには全く興味がなく、日ごろ現場でバリバリ仕事していることで達成感が満たされていたので、資格取得への欲求がありませんでしたが、試験ではあの当時の最新技術と材料を用いて作品を製作したので、高い評価を得た時は嬉しかったことを覚えています。
歯科技工士になってよかったと思う瞬間、エピソードなどを教えてください。
歯科技工士になって良かったというよりも、当社に入社して良かったと思います。
20歳から個人ラボで勤めていた5年間は良かったと思うことより目の前にある仕事量や品質向上、納品日に追われていたのでテクニックを磨くことで精いっぱいでした。
その点、当社は歯科技工士としての技術力や知識を向上しやすい環境が整っていることもそうですが、何より知識を持っている上司や先輩にわからないことを聞きやすい関係があるので、やはり優れていると実感しています。
さらなる目標、夢を教えてください。
2022年度現在では私を含め5名しかCAD/CAM分野のスーパーテクニシャンがいませんので、もっと増やしたいですね。
今後の歯科業界はますますCAD/CAM分野の進歩が目まぐるしくなるでしょうし、それに合わせたシステムや機能、新たなデバイスや新材料が増えると予想できます。
またIOSが保険適応されれば、より一層デジタルを得意とするテクニシャンを増やさなくては受注製造できませんので加速的に増やさなければならない重要性を日々の臨床で痛感しています。
その方々の先頭に立ち、牽引するのがCAD/CAM分野のスーパーテクニシャンだと信じています。
休日の過ごし方を教えてください。
コロナ禍で遊びに行けないときに始めたオンラインゲームを、今でもみんなでプレイすることが休日の日課になっています。
音声通話をしながら他愛のない話をしつつ、プレイするのが楽しいですね。
後輩やこれから歯科技工士になる方々へメッセージをお願いします。
歯科技工士は自分の努力次第で良い職業と言えると思います。
これは歯科技工士に留まらずどの職業にも言えることですが、何ごとも途中で投げ出さず、逃げ出さず最後までやりきることが必要です。
努力は絶対無駄にはなりませんし、努力した月日が長ければ長いほどこの職業に従事できて良かったと必ず実感できると思います。
私が今そういった思いですので間違いありません。
PRODUCT 歯科技工物紹介
CAD/CAM WORK
PROFILE プロフィール
生産本部
吉次 範博(ヨシツグ ノリヒロ)- 1976年
- 山口県出身
- 1996年
- 福岡医科歯科技術専門学校
(現 博多メディカル専門学校歯科技工士科)卒業
- 2002年
- 和田精密歯研(株)入社
- 2013年
- スーパーテクニシャン認定
所属学会
- 日本デジタル歯科学会
説明会コンテンツ
- 最新デジタル技工の現状
- CAD/CAMを用いた歯冠修復-成功のポイント-
- CAD/CAMシステムを用いたデジタル技工の現状
主な論文発表
- 2022年
- 『AIが導く今後の歯科技工業界の発展と未来を探る』 QDT別冊デジタルデンティストリ―イヤーブック
- 2022年
- 『3Dプリンター:3Dプリンター用粉末材料を用いた造形物の製作について』 歯科技工別冊
主な学会発表
- 2017年
- 『歯科業界のデジタルソリューションとDGShape社製加工機の進化』
『前歯部の美学的修復フローとその効果』
上海デンタルショー企業依頼講演 - 2021年
- 『歯科技工業界の現在~デジタルの普及と技工士不足をどう乗り切るか~』 第2回象牙質歯髄治療学会学術大会
- 2022年
- 『2022年度最新歯科医学を学ぶ「デジタル時代の歯科医療」歯科技工業界を救う!?~Technological Innovation~』 岡山大学リカレントセミナー依頼講演