SUPER
TECHNICIAN
スーパーテクニシャン(歯科技工士紹介)
木村 好秀 Yoshihide Kimura
スーパーテクニシャンの意義
25年ほど前、何軒もの歯科医院を転々とする患者さんに歯科医院で出会いました。その患者さんはそれまでの歯科治療に不満を持っていたからか、初めて立ち会ったときには技工物に対する要望を必死に訴えていたのを覚えています。なんとか期待に応えるものを作ることができ、セットの日には患者さんのそれまで見たことのない笑顔を見ることができました。今も鮮明に覚えています。
また、スーパーテクニシャンになった当初、ある先生から「君はスーパーテクニシャンだろ!」とご指摘をいただきそのときに 、自分の肩書の重さを知りました。
「誰もがなれるわけじゃないスーパーテクニシャンの君がそれではいけない」
先生の温かい思いに支えられ、私の成長につながっています。
知識研鑽の日々
歯科技工の世界は日進月歩。日々の業務をこなすだけでは追いつかず、若い頃から歯科専門誌の「QDT」、「歯科技工」、「補綴臨床」、「歯界展望」などを購読し、そしてセミナー参加など新しい知識を吸収しています。
常に新しい知識を取り入れ、技工物に役立てようと心がけています。
影響のある先生と出会い、ワンランク上の品質を目指して
技工って、必ずリピートがあるので失敗しても成功してもすぐわかるでしょう。そこが良いですよね。ほかの製造業であれば、多くは自分が関わったものが最終的にどういう形で役に立っているのか、なかなかわからないものだと聞いたことがありますが、技工はどんな形であれすぐに反映されます。そこがほかの業種とは違いますね。そういう楽しさややりがいに気づいたのは、ある先生との出会いがきっかけでした。
その先生の声を初めて聞いたのはお叱りの電話でした。もう25年以上前の話ですが、それまで担当していた者が何度もご迷惑をおかけしていて「この状況を本社はどう考えているの」と先生からお叱りを受けました。代わって私が担当することとなり、幸い先生の満足がいくものを提供することができました。その先生とはそれからのお付き合いになります。
常にワンランク上を目指す先生で、意識的にも技術的にもそこで磨きがかかりました。今はその先生のセミナーをお手伝いすることもあり、そこから新しい出会いが始まったりもしています。あのとき電話を受けたのは偶然でしたが、この出会いは私にとって大きな節目でしたね。
和田精密の技工士でよかった
和田精密の技工士でよかったことは、圧倒的に情報量の多さですね。業界の流れや方向性も知ることができます。しかも歯科界の情報だけでなく経営や人材育成などの情報も多いです。入社後3~5年、個人ラボに勤めた友人と話をしたときに、情報量や考え方に違いを感じました。こういうのは当社ならではですね。
また、何人かの目で技工物を見てもらうことができ、補正できることも当社のメリットです。
これからはもっと優秀なセンスのある人間を育てたいです。そして、より良い技工環境を作っていきたい。先生方や衛生士さんからも「いいね」と思わせるような技術力や提案力、情報力など、うちの強みをもっともっとアピールできる場所になればいいですね。
PRODUCT 歯科技工物紹介
PORCELAIN WORK
PROFILE プロフィール
大阪センター
木村 好秀(キムラ ヨシヒデ)- 1960年
- 和歌山県出身
- 1980年
- 新大阪歯科技工士専門学校 卒業
- 1980年
- 和田精密歯研株式会社 入社
- 1991年
- 第7回日本デンタルショー
作品コンクール
日本歯科技工所協会主催
上顎歯冠修復部門 優勝
- 1997年
- スーパーテクニシャン 認定
- 2001年
- 優良商工従業員表彰(大阪商工会議所)
資格
- 2005年
- 一般社団法人日本歯科審美学会 歯科技工認定士
- 2005年
- 公益社団法人 日本口腔インプラント学会 専門歯科技工認定士
所属学会
- 日本歯科審美学会
- 日本口腔インプラント学会
説明会コンテンツ
- デジタル機器を使用した歯冠修復物
- 自然な白い歯へのご提案
- ポーセレンラミネートベニアの成功要因
- エラーの少ない補綴物の製作について
- ワンランク上のCAD/CAM技工について
主な論文発表
- 1997年 6月
- 『ポーセレンファーネスのテンパリングが技工物に及ぼす影響』 クィンテッセンス出版 QDT6月号
- 1997年12月
- 『こだわりのラボ用GEARセレクション』 医歯薬出版 歯科技工12月号
- 2002年 9月
- 『電鋳法の優位性について』 歯科審美 第15巻 第1号 9月号
- 2002年 7月
- 『歯科技工士の立場からのシェードテイキング機器の利点、欠点-クリスタルアイの使用感について』 DE 162号 7月号
- 2002年 7月
- 『メタルフリーレストレーションとCAD/CAM 技工の最前線-インプラントとCAD/CAM Wol-Ceram』 歯科技工別冊 7月号
- 2015年 7月
- 『チェアサイドで準備した理想的なポンティック形態を最終補綴装置に移行させるための技工術式』 日本補綴歯科学会 7巻3号
主な学会発表
- 2007年11月
- 『審美補綴におけるクラウンカントゥアの考え方』 日本歯科審美学会
- 2010年 8月
- 『シェードテイキングの現状と歯冠色測定器を使用した臨床例』 日本歯科審美学会
- 2012年 6月
- 『清掃性を考慮したクラウン製作の取り組み』 日本顎咬合学会
- 2014年 5月
- 『オベイトポンテックを考える』 日本補綴歯科学会