パソコンやスマホの普及とともに、筆記用具を持ち歩く必要性は激減しました。
以前はステータスであった高級時計や万年筆、ブランドボールペンも、スマホがあれば持ち歩く必要はありません。
最近は役所や宅配のサインもタブレットで行うようになり、筆記用具の存在そのものが不要になりつつあります。
ところが、減少傾向だった筆記用具の売上は2010年代後半から伸びていたというのです。
米中への輸出が大きいようですが国内売上も伸びており、機能性、ファッション性、意外性に優れ、
「使う」というより「かわいい」「面白い」という玩具やアクセサリー的な要素が強かったようです。
ただ、用紙記入など紙への対応が減りつつあるため、ここ数年は再び減少傾向にあるようです。
歯科技工業界では、口腔内スキャナやCAD/CAM冠の普及で模型が不要となり、モデルフリー化が進んでいます。
一方で新たな問題も発生しています。
デジタル(機械)というのは人間とはまったく異なる部分でミスを起こすため、見つけやすそうなものですが、
AIが進化すればするほど気づくのは難しくなります。
初期の自動設計によるクラウンデザインは、対合歯に無理やり当てようとするあまり、咬頭頂が突起したような臼歯がデザインされたりしました。
しかし現在ではカントゥア形態が不適切など、経験を積んだプロレベルでないとわかりにくいミスへと変わっています。
そうすると、技工現場のチェック、納受注する営業員のチェックの両方をすり抜けてしまい、クレームとなるケースがまれに起こります。
だからといってマンパワーによるチェック体制の構築や増員は、何のためのDX化なのか本末転倒になってしまいます。
ちなみに和田精密歯研では床部分にラメが入ったデンチャーをリリースしていますが、「入れ歯にラメが入っていてカワイイ!」…とはなりそうにありませんね。
和田 主実




