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日本歯科新聞
掲載日
2023/07/18

【日本歯科新聞】さじかげん【番外編】「シン社屋」

鰐淵 正機
(和田精密歯研監査役)

 子供のころに見た怪獣映画やヒーロー物のリバイバル作品が「シン〇〇」というタイトルで人気があるようだ。手前味噌ながら当社は今年1月、ほぼ半世紀ぶりに本社ビルを新築移転し、まさに〝シン(新)社屋〟が竣工した。同じく徳山、福井、名古屋の拠点も新たな社屋で業務を開始しており、これもひとえに地域の先生方に長年ご愛顧いただいたおかげであり、感謝の念に堪えない。

 ここ十数年の間に筆者も何拠点か事業所の新築移転に関わった経験があるが、当時と今とでは技工所のつくりに隔世の感がある。デジタルの機械設備の加工機やその周辺機器は大型化し、一定以上のスペースが求められる。会議室はネット環境の充実とウェビナー用の設備が不可欠になった。社員数の増加も相まって業務形態の大きな変化で、余裕があったはずの社屋が10年経たずして瞬く間に手狭になってしまうのだ。

 企業にとって喫緊の課題は人材確保である。特に採用面接、その後の社員の定着を考えると建屋のハード面にも工夫が必要となる。例えば当社の更衣室。鏡と椅子が何組も並び、まるでコンサートホールの楽屋のような雰囲気で社員に好評の拠点がある。また壁のクロスをユニークなデザインにして、子供部屋のような楽しい気持ちになるよう工夫している拠点もある。空調と騒音対策は作業に集中するのに欠かせない。加えてトイレや水回りの清潔性。業務プラスαのアメニティの充実を十分に考慮しなければならない。さらに、この快適性を維持する習慣がとても大切だ。

 一昔前、歯科技工士はいわゆる3K業種の一つと言われていた。キツい、汚い、危険。確かにかつては埃まみれの長時間残業、手指には傷や火傷が絶えなかった。しかし今は大きく環境が変わり、快適、きれい、クオリティの新3K。これで「目指せ!シン歯科技工」になるか。
(W/W)

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