前回と同じ内容のことを再度発信させていただきます。
発赤部、Dulの部位をマーキングし、それを義歯に転写して削ることをしない先生もおられますが、かなり熟練されている術者でもうまくいかないことが多いです。
時に術者である歯科医師が患者であっても同様で、この転写でなく「…だろう」で削ることはとてもキケンで、正しくその当たっている部位を明確に特定することは困難です。
ゲーム的ですが、当たっていると思われる箇所を患者さんにマジックでマーキングしていただくこともあります。たいがい当たりません。従って、自分で削ったりはしない方が良いと諭すことができます。
アンダーカット部の当たりはもちろん、フレアーに削らなければ、出し入れだけでなく、咬合し動いた時に痛いものです。義歯は動かない様に作ろうとしますが、動かない様には出来ず、動いた時に当たらない様に作るという考え方をするべきです。
つまり、マーキング部位から義歯の動きを考慮して、その動きに対応する範囲まで削ることも大切です。
![当たっていると思われる部位を患者さんにマジックにてマーキングしてもらう。](https://labowada.co.jp/wp-content/uploads/2023/02/17-1.jpg)
![比較的キレイに書かれてオドロキました。](https://labowada.co.jp/wp-content/uploads/2023/02/17-2.jpg)
![しかしながら粘膜のDUL部をマーキングして転写しましたら、いつもの様に違う箇所でした。](https://labowada.co.jp/wp-content/uploads/2023/02/17-3.jpg)