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【日本歯科新聞】さじかげん(144)「他人事ではない身近な情報」

 親しくお付き合いしているS先生からある書籍をご紹介いただいた。日常生活や仕事の中で起こり得るトラブルを例に取り上げ、法曹界からみた解釈がなされている。ほとんどの方がそうだと思うが、日頃法律のことなどさほど気にしないだろう。だが本を読み進めていくうちに、これらの知識や情報は危機管理の意識につながっていくのではないかと考えが変わった。

 かつて、これほど簡単に個人の声を発信できる時代はなかった。しかし、フェイスブックやツイッターなど、自分の考えや声をさまざまに発信できる今は、何気ないひと言が誰かを傷つけたり、何気なく撮って掲載した写真に重要な秘密が写り込んでしまう可能性だってあり得る。また、日常においても親しみのつもりがセクハラに受け取られたり、仕事の指示をパワハラと言われたりすることも珍しくないと聞く。とにかく難しい時代になった。

 この春、夜の新幹線でトイレに行った時の出来事だ。スライド式のドアの表示は「空き」だったが、ボタンを押して扉が開いた時、中に若い女性がいた。ひどく酔った様子でなぜか下着を下げたまま吐いていた。驚いて慌ててドアを閉めたが、もしその女性が「のぞきだ!」と叫び、周りの人々も「確かにのぞいていた」と言い出したらどうなっていたか?こちらとしてはまったく迷惑な話だが、なんと本には「ほぼ有罪」と書いてあった。他人事ではない。危うく人生の大損をするところだった。

 S先生が本の紹介をしてくれたのは、日ごろから法律的な考え方やさまざまな情報は持っていて損はないというアドバイスだったのだ。実はこの本、たった1コインで、手軽にコンビニでも買い求めることができる。早く読みたくてわざわざインターネットで注文し、送料まで支払って出張先に転送させたが、お茶を買いに行った隣のコンビニに売っていた。情報がないと損をする。(W/W)

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