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【日本歯科新聞】さじかげん(145)「顎関節症を疑って」

 耳の奥が痛い。それも両耳とも。循環器内科の主治医(ホームドクター)に相談すると、「耳鼻科で診察を受けるのがよい」と言われ、何十年ぶりかに耳鼻科に行ってみた。最新技術の画像による診断で「耳の掃除をきれいにされていますね。X線で中耳炎やその他の病気じゃないか診てから、聴力検査をしましょう」と言われ検査したが、結果はどこも悪くなくて、耳鼻科的には問題なかった。

 しかし開口すると、耳の奥から顎関節にかけて痛い。強く噛んで痛ければ割りばしを噛めば治ると聞いたことがあり、割りばしで対処していたものの、開口の角度によってはこめかみが痛む。それも何も運動や負荷のない時に痛い。約80年間、「8020」どころか「8028」でしっかり硬いものを食べてきたというのに、初めての歯に関する痛みが顎関節症とは。

 歯科医師の息子には治療をしてもらわない。息子の方も歯科技工士の父親には技工を頼まない。よくある話だ。そこで顎関節症の診断を誰にお願いするか考えた時、最近、顎関節症の学会に出席した経験者、あるいは義歯補綴で評判の良い先生…となり、K先生に的を絞って受診した。K先生は謙虚に「顎関節症は専門としてないが、最新のパノラマX線で関節が確認できるので、パノラマを撮らせてほしい」と立派なX線画像を見せていただいた。「顆頭とフォッサの関係は全く正常で、若さを維持している」と説明された。咬合運動はすべてバイトチェックを受け、一筋の咬合異常以外は調整するものがなかった。

 受付の歯科衛生士さんに「私の治療結果が良ければ、あなたにFAXしますから番号を教えてください」と冗談まじりに礼を述べて帰宅した。いくつになっても初体験はドキドキするもの。さて初めての顎関節症検査の結果はいかに・・・。耳が痛い忠告をいただくことになるのではないかと今から気をもんでいる。

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