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【日本歯科新聞】さじかげん(146)「仕事の使命感」

 医療コンサルティングのフォーユーメディカル社の廣田社長にお会いした。

 廣田氏の主宰するDBS(Dental Business School)のメールマガジンで目にした一節がきっかけだった。

 「海外では『自費診療と保険診療』、『ジュエリーとアクセサリー』といった区別がそもそも存在しない国が多く、日本特有のもの。(中略)顧客にとってもっとも重要な根源的分岐点を形成している」(DBSメールマガジンセミナー全7回より)とあった。

 欧米人にとって宝石は自身の価値観の表現であり、代々受け継いでいく人生観としての意味合いを持つ。それこそ廣田氏の歯は宝石ではないかという「価値の提唱」にセンスと伝わる力を感じた。

 近年は歯科診療においてもコミュニケーションが重要視される。それを示すかのように「医療不信」や「医療訴訟」などの言葉が先行しがちだ。歯科を含む医療の場合、医療を提供する側と受ける側には圧倒的な情報量の差がある。その差を埋めるためにさまざまな試みがおこなわれているが、いかに相手に伝えるかが重要である。そのためには仕組みと能力が必要である。

 先日、総理が海外で奥歯の治療をして、後日届いた高額な治療費の請求書を見て、「日本の皆保険は素晴らしい。制度の断固維持を決意した」との日本歯科医師会でのコメントを読んだ。ぜひとも歯科治療を受ける側、歯科医療に携わる側の双方が幸せになれる制度維持を決意していただきたいものだ。

 廣田氏は歯科医療の情報・地域・医療の格差をなくすことが使命だと言う。我々は歯科界にたずさわる企業としてさまざまなメディアを通し、また、全国の先生方へ情報をお届けし、ときに保険制度の問題点を訴えることが使命である。

 使命感を言葉にする方と出会うと、こうも心が躍るものか。(W/W)

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