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【日本歯科新聞】さじかげん(147)「睡眠推進も歯科で」

 風邪をひきやすい季節となった。病院に行けば、「インフルエンザのワクチンをしておきましょうか」と医者は勧めてくれる。

 もう4年間も風邪に注意してきたので、本来は「はい、お願いします」と答えるところだが、掲示を見ると、「一般は三千数百円、高齢者または市民は1千円である。市民ではない人が受けるには、住所地のある役所から証明をもらう手続きが必要」とあった。

 二千数百円の差額は風邪予防を考えればそう大した問題ではないが、住所地の役所に手続きをしてもらい、注射を受けることにした。

 かねがね、日本の健康保険制度は世界一と言われ、その恩恵に浴してはいる。しかし、果たして皆に公平でためになっているかと言えば、ガラス張りではなく全国共通でもない受給を、かなりの受益者は不便に感じているのではないだろうか。

 かつてNHKの「クローズアップ現代」で東京医科歯科大学の川渕孝一教授が、薬剤師が高くつく薬で対応した事例を紹介され、その方が国の医療費を削減する結果となったと報告されたと思う。高くついても治療効果が良い方法を医療人は国民に常に知らしめる必要がある。

 風邪をひいてのどが痛くなり医者に相談すると、漢方薬あり、西洋医学の新薬あり、ジェネリックありと、さまざまな説明をされるが、私の場合、のどの痛みでは、唾液をしばらく舌の上において、咬み合わせを補正・修正するスプリントを入れた状態にして、しばらく待つと痛みは取れた。

 痛いということは患者にとってはささいなことではないのだが、もし術者が、その痛みの経験がないとのどの痛み一つ取り去る方法を提供できない可能性がある。

 「睡眠促進のスプリント」が近ごろあると聞くが、これとて患者の苦しみを理解できなければ歯科医療で普及するのは遠い夢かもしれない。

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