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【日本歯科新聞】さじかげん(149)「第六感を鍛錬」

 飽食と情報過多と思える日本社会は、国をも傾けかねない勢いで、「売れれば良い」「興味をそそれば良い」と危ない方向に進みかけている。多すぎる情報の中からの選択が肝要となっている実態は否めないだろう。

 これまで、みだりにテレビを見ない、新聞を読まない、時間を浪費しない主義を通してきた。しかしながら、インターネットの時代になり、フェイスブックなどのSNSにはまっている。自分が食いしん坊のせいか、、なぜか食べ物に関する情報がやたらと多く集まってくるが、その中に無責任な助言や暴言が交じることもある。

 目や耳を使ってこなす仕事に比べ、身体を使って処理しなければならない歯科医療の作業は、指先に全神経を集中させなければならず、雑音に左右されてはいられない素晴らしさがある。

 しかし、それも年齢による視力の低下とともに緻密な作業が困難になり、70歳を過ぎると徐々に現役から離れざるを得ない。

 そこで何か集中できる作業がないかと周りを見てみると、秀でた方々は仏像木彫りや篆刻、絵画、版画など、気力、体力を必要とする分野にもチャレンジしておられることを知り、私も石像彫刻の師に入門を願った。

 4時間も石大工をやると、クタクタになるほど疲労するが、作業中は一時の油断も許されない。一歩間違えば元の木阿弥になる。石を切るごう音と耳栓を通して腹にこたえるエアーハンマーの音!!

 このような猛烈なごう音の世界にいても、師匠方は声をかければ必ず反応してくれる。第六感が鍛えられているのだ。現代の社会生活でも、すでにあるありふれた物や情報に対しては馬耳東風でも、ここぞという時には感覚を研ぎ澄まし、第六感を働かせてみるべきではないだろうか。

 馬の耳に念仏にならなければ幸いかな。

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