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【日本歯科新聞】さじかげん (157)「備えの秋に女性力」

 地球歴に従えば当然のごとく、夏の厳しい日差しはとうに消え、列島のニュースを見れば今年は秋の訪れが早い。

 東北を旅すると風になびく金色の稲穂や、早めに稲刈りを終えた田んぼには架掛けの稲わらが見られる。実りの秋を実感する反面、世の中は人手不足がじわじわと経済に影響を及ぼすようになってきている。

 歯科技工業界にとどまることなく、若い人口が減少しているのだから、どの業界でも今後ますます人手不足が深刻な問題になるだろう。そうした中、建設業界は労務条件を整えて若手の人員確保を行っている。

 さまざまな職種では活力ある女性を表に立て、業界のイメージアップを図っている。農業をする女性を「農ガール」、登山をする女性を「山ガール」といったり、歴史好きの女性は「歴女」、鉄道好きな女性を「鉄子」と呼んで、趣味の域まで女性パワーを広げ、それにまつわる業態が巧みに連携して経済活動を行っている。女性が活躍する業態は活性化するのだ。

 歯科技工業界も人員確保に変化がある。歯科技工学校が閉校される中で、もと居た町からわざわざ学校がある町に移転して人員の確保を図るラボも出てきたと聞いた。また、今後デジタル技工が進めば、将来はCAD/CAM専門でラボを開業したいという夢を持つ学生も出てくるだろう。そのための受け入れは単に機械設備を有するだけでは足りず、少子化を迎える時代のニーズを先取りしなければいけない。

 業界の活性化にはまず活躍する女性の歯科技工士、「技工ガール」ではないが、女性がイキイキと安心して働ける職場作りが最低条件だ。トイレを男女別にしたり、コミュニケーションルームを設置するなど、早急に整備するべきだ。旧態依然では今は実っていても、その状態を維持しながら暖かい春を迎えるのは難しいだろう。 (W/W)

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