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【日本歯科新聞】さじかげん (161)「結婚相手」

 結婚相手を紹介してほしいとよく頼まれる。このところそうした機会が富に増えて、「紹介業の心得」のような本でもあれば買って勉強しようかと思うくらいだ。依頼主からはその都度、種々雑多なニーズがあるため、とり急ぎ、結婚紹介業の友人に相談してみたところ、これがなかなか手厳しい。

 「写真代をけちって素人写真で済ませている」、「本人ではなく、兄弟やいとこ、親せきの履歴など、必要でない情報が多すぎる」、「健康診断書が付いてない」等々。見合いに必要な調書を苦労して作っていない場合が多いとの指摘を受けた。

 携帯電話やパソコンなどの通信機器が普及している今は、かつてのように人と顔を合わせて話をするのが当たり前の時代ではなくなっている。しかし、画面越しの文字だけでは、人の念(思いや感情)なんて100%伝わるはずがない。

 観光地でボランティアガイドをやっている二人の友人がいて、名勝地の案内を受ける機会があった。自ら進んでガイドをしているだけあって、さすがに知識が深くて広い。遠来の客を4時間、丁寧に案内してくれた。

 お客さまとガイドの友人はこの時が初対面だったが、終始和気あいあいとした雰囲気で、とても有意義な時間になった。見ず知らず同士でも、顔を合わせて会話をし、同じ時間を過ごす中で、関係性を深めていけるという至極当然のことを再確認した。帰り際、お客さまは「本当に来て良かった」と感動された。そうなんだ。履歴書や写真だけで人を紹介できるものではない。やはり本人同士が直接会って、一緒に食事をしたり、コンサートに行ったり、同じ時間を過ごして、相手の本当の姿を見るのが大切なのだろう。

 結婚相手を探す時に望ましいのは、表面から見ただけでは分からない、相手の持つ「器」を読むことではなかろうか。

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