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【日本歯科新聞】さじかげん (167)「一流の仕事」

 内閣府のホームページに掲載されている仕事と生活の調和(ワークライフバランス)憲章には、現代の日本の働き方についてさまざまな提言がなされている。なるほど技工業界においても課題は同じで、「時短」が推進されて効率を求める動きが顕著になっている。

 私見だがワークライフバランスとはインプットとアウトプットのバランスを保つことではないか。インプットを「学び」、アウトプットを「仕事」に例えると分かりやすい。学びも仕事も身体が資本。そのために「休む」、「食べる」、「ゆとりの心」の三つが大切になるが、面白いことにこれらは一流のプロスポーツ選手が持つ重要な要素であるらしい。

 7年前にシンガポールにピーター・テイ先生を訪ね、「成功への8ステップ」を伺った。この世界的に有名な歯科医師が唱えるのは、最初によく見て、よく聞いて、よく考える。次に目標を細かく具体化する。最も重要なのは、自分の目標達成に協力してくれた人たちに感謝する。そしてその人たちに今自分が何をしてあげられるかを考えることだという。

 世の中には一流と二流という例えがあるが、その違いは何だろうか。書物に答えを求めると思考の違いだと分かるのだが、なかなか手厳しい言葉が並ぶ。

 「三流は金を残し、二流は事業を残し、一流は人を残す」(元りそなホールディングス会長細谷英二氏)

 技術の世界はこちらを立てればあちらが立たずという連続で、ひたすら追求するしかないのだが、そこには謙虚さと忍耐が求められる。

 ひところ、空気を読むべきと指南する人が多くいたが、一流の人には周りが自然とついてくるもので、空気を読む必要などない。現状から逃げない。感性を磨く。技術を追い続ける謙虚さと忍耐力。この姿勢は情熱と置き換えてもよいだろう。振り返ればこれまで出会ってきた一流の人物からは一様に熱い情熱が伝わってきた。

(W/W)

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