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【日本歯科新聞】さじかげん【番外編】歯科技工学校の先生

鰐淵 正機 
(和田精密歯研常務取締役)

 春風のころは職場にも新しい風が吹く。国家試験に合格し歯科技工の臨床現場に新人が加わる職場もあると思うが、若い世代の離職者が多いとされる昨今、彼らがどういう教育を受けてきたのかを知るため、歯科技工学校の教務担当の先生のもとに足を運んだ。

 教育改革の一環で、センター試験が2020年に廃止され、”高大接続”という国の方針で新しい大学入試の仕組みが始まると、高校生はかなり早い段階で進路を決めるため、歯科技工学校からのアプローチも考えなければいけないという。

 大学進学を念頭に、進学校としてのイメージを強く打ち出す高校も増えると予想され、今のままだと歯科技工学校を選択する高校生はもっと減るのではないか。このような教育機関の置かれた背景をよく理解して高校と技工学校、そして業界企業が連携を取って歯科技工の魅力を中高生に伝えていかないと人財はますます先細りとなってしまう。今年実施された歯科技工士国試の合格者が800人を切ったという現実は、われわれにも大きな衝撃を与えた。

 面会した教務の先生は最後に「歯科技工士を求人するあらゆる企業から、ぜひとも本校卒業の人財がほしいと言われる学校を目指す! これが本校の学校としての価値だ!」とおっしゃった。言い換えるとわれわれ歯科技工所は、ここなら学生を送り出しても大丈夫と思われる技工所であることが評価の一部になる。

 春風が追い風になるか逆風になるか。それは自分たちのあり方で決まるのではないか。

(W/W)

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