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【日本歯科新聞】さじかげん【番外編】「レビュー」

鰐淵 正機 
(和田精密歯研常務取締役)

 京都にある宗教書を専門に扱う古書店は今も購買履歴のある客に分厚い封筒で古書目録を送ってくる。そこには書名と著者、発刊年に発行所、価格が書かれている。同店のホームページを見るとしっかりと同じ目録がアップされていて、ネットだけに偏らない丁寧な商売のやり方に教わることが多いと感心する。

 昔は必要なものは自分の目で見て触って納得してから購入するのが当たり前だったが、これほどネット通販が普及するとその常識は一変し、気軽にスマホの画面をタッチするだけで終わってしまう。しかも最近では動画を用いることによって商品の説明も具体的になっている。Eコマース企業の勢いは止まらない。

 ネット通販を利用した時、多くのユーザーがカスタマーレビューをある程度参考にするのではないだろうか。レビューという言葉には複数の意味があるらしいが、ここでは購入後に使用した感想や印象などを投稿するという解釈でよいだろう。これは世界的企業のアマゾンが最初に始めたことらしい。

 書籍の場合にはブックレビューがある。読後の感想を手紙にしたためて出版社や著者に送ったりするのと同様にレビューを投稿することはネット時代ならではのメッセージになる。

 歯科治療は提供する側と受ける側に分かれるが、提供する側ばかりが丁寧になっても成り立たない。「先生は治療が上手だねぇ」という受けた側からの感謝のレビューも大切だ。

 歯科技工士だったらこう言う。適合がピッタリだったよとお褒めいただいたら、それは先生の印象がうまいからです。調整がなかったよと言われたら、それは先生のバイトの取り方がうまいからです。丁寧な補綴技工の進め方にもレビューの交換は必要なのだ。 
(W/W)

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