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【日本歯科新聞】さじかげん(184)「令和に入って」

和田 弘毅 

 日本人は最善を選択できる時代に突入したと思う。SNSの普及によって人と人との情報交換は簡単になり、その選択も個人の自由意志で決まる。そして、それは国内にとどまらず国際間の壁さえ乗り越え、多方面にわたって世界との自由なやり取りを可能にした。

 また、AIの導入によって残る職業、消える職業があるといわれるように職業のあり方は今後ますます変化していくだろう。さらにAIは、これまでは不可能とされていた人間性の創造さえも可能とし、それによって従前のコンピューターはその全盛時代の終焉を迎えようとしている。

 しかし、何より大きな命題は少子化に代表される男女の関係といえそうだ。今や「草食系男子」を超えて「断食系男子」や「絶食系男子」という言葉がテレビや新聞、雑誌等で頻繁に使われるほど恋愛に対して積極的でない若い男性が増えていると聞く。われわれの年代の男からすると考えられない現実に、人類の滅亡を心配したくなる。

 戦国時代の武将、山中鹿之助ではないが「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」というくらい、男が困難に挑戦する環境に自らを投じ、強い意志と闘争心を持って肉体を錬磨しその魅力を高めていけば、女性の見方も変わるのではないか。そして、「令和」という新しい時代で男女が国の繁栄を願い、協力することによって、これまでとは違う世界観が見えてくるものと期待している。

 国が栄えるためには、国民の健康長寿が欠かせない。その実現のためには「健康な歯」が重要になるが、いまだに悪い歯を放置している方は少なくない。3Dプリンターの導入によって、義歯類の適合や形態の再現に苦労する時代は過ぎ去った。今後、一歯一歯が全身とどうつながり、顎の運動が健康にどのように影響するのか等を解明、可視化するところまでいけば、「令和」の時代に歯科界の重要性はますます高まっていくだろう。

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